長めの夢 うたプリ(♀主人公)B

□間違いさがし
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「♪〜♪♪〜♪」

今日も鼻歌でメロディーを紡ぎながら曲を完成させていく

この頃は調子がいい、すぐにメロディーは頭の中に流れてくるし仕事もよく採用されている

美風先輩の課題もこなせているし、この調子ならなんとかなりそうだ


「♪…」

音を一つ一つ生み出していくがちょっとここのラインは気になる…うーん



「奏ちゃん」

「え?」

耳元で誰かが私を呼んで楽譜だけの世界から引き戻される


「那月…?」

「すいません、呼んでも奏ちゃん出なかったし鍵が開いていたので」

「びっくりした…」

「驚かせてごめんなさい、仕事ですか?」

「うん。まぁね、これは応募するタイプのやつなんだけど」

まぁ丁度キリが良かったし悩んでもいたから一度保存しておく


「どうしたの?トレーニングは?」

「藍ちゃんが仕事から帰ってくるまで休憩です。それに今はダンスの練習なんですよぉ」

那月を椅子に座らせて飲み物の準備をする

「那月は…紅茶がいいよね」

「あ、なんでもいいですよぉ」

「えっと…紅茶切らしてるからコーヒーでもいい?」

「はい。お砂糖とミルクはありますか?」

「うん、ちょっと待ってね」

丁度私もコーヒーが飲みたかったから二人分のコーヒーを注いでミルクと砂糖を那月の前に用意する


「お待たせ」

「ありがとうございます」

スプーンも渡して那月が砂糖とミルクを入れていく、私はブラックだけど

「で、どうしたの」

「ユニットについてなんですが…」

那月が持ってきているファイルからユニット用の楽譜を取り出す

「藍ちゃんからOKはもらったんですけど…ここが、ちょっと気になって……」


ヴーヴーヴーヴー


「!…ごめん」

「はい、どうぞ」

急に私のスマホのバイブが鳴って確認すると黒金さんからのメール

………そうか、もう、明日なのか




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