長めの夢 うたプリ(♀主人公)B

□心に決めた、大きな決断
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「奏ちゃん!」

「あ、お疲れ」

朝の仕事に出て、昼になって春歌と待ち合わせをしてライブ会場の前

「すいません、遅れちゃって」

「大丈夫、さっき来たばかりだし」

相変わらず春歌も忙しいらしい、少し急いできたのか髪がすごいことになっている


「ちゃんと持ってきた?」

「はい!せっかくセシルさんからいただいたものですし」

春歌が鞄から取り出したのは私ももらったやつ

「裏方から見るってのも新鮮だね」

「そうですね、しかもST☆RISH以外の人はあまりありませんしね」

裏口に入って警備員の人に見せたら中に入れてもらったのでそのまま突き進む


「とりあえず、セシルさんとカミュ先輩に挨拶をしましょう」

「うん」

スタッフの人とすれ違うたびに挨拶をして邪魔にならないように歩く

「○○君の衣装できましたー」
「今日もセシル君に頑張ってもらわないとね」
「まぁラストにカミュさんが全部持っていくんだけどね」
「ラストのカミュさんのセットお願いしまーす」

今日の出演者は他にもいるらしいけど、目玉はカミュ先輩らしい、セシルも期待されてるけど



コンコン


ガチャ


「「失礼します」」

「お嬢様、どうされま………貴様らか」

控え室の扉を叩いてそのまま入るとテレビ用のキャラクターのカミュ先輩が一気に素のほうに戻る

「なんの用だ。部外者は立ち入り禁止だぞ」

「今日は裏から見学させていただいてます!」

「裏からだと?誰が許可したのだ」

「えっと…セシルがスタッフの人にお願いしてくれたそうで…」

「チッ……愛島め、余計なことを」

カミュ先輩があからさまに眉間に皺を寄せる

どうも私たちは歓迎されてないらしい


「…邪魔にはならないようにしますので」

「当たり前だ。ただでさえ愛島が荷物でしかないのに貴様らまでもが俺の足手まといになってたまるか」

「き、気を付けます…」

フン、と鼻を鳴らして相変わらずカミュ先輩がティースプーンで砂糖入りの紅茶をゴリゴリとかき混ぜる




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