長めの夢 うたプリ（♀主人公）①
□厄日の始まり？
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「おはやっほーニュースの…」
「…ロケ？」
事は突然起きた
真斗にCDを渡してから数日、神宮寺君からの返事は一切なく会うこともなくただただ締切が近づいていたある日
私と神宮寺君、真斗とそのペアの人が学園長室に呼び出されていた
「ソウデース、今度現役アイドルのHAYATOがやっている『おはやっほーニュース』が早乙女学園のロケを行いマース！
HAYATOがこの学園の説明をしながら学園内を練り歩いて学校のPRをしてくれマース
Mr聖川＆Mr神宮寺ハそのロケで課題のレコーディングをしてもらい生放送でレッツバトル！
Ｗ御曹司の生歌勝負でこっちもあっちもいい宣伝にナリマース
ということデ！お二人の課題はＣＤ提出ではなく生放送で歌って評価しようと思ってマース！」
「………」
開いた口が塞がらない
「学園長、それと課題とは話が別だと思いますが」
真斗いいこと言った。そういった勝負は私がいないときにやってほしい
「なんだよ聖川、逃げんのか？」
神宮寺君頼むから挑発やめてくださいよ、てかＣＤ聞いたのかこの人
「そうではない、ただ今回の課題は初対面の人とペアを組み期限が決まったもの。
それではお互いの本気が出せないということになる」
「Mr聖川、何が言いたいのデスカー？」
学園長がくいっとサングラスを上げる、胡散臭さがすごい人だな
「今ペアを解消して俺は椎名さんとペアを組んでこの勝負に臨みたい、ということです」
「………へ？」
「彼は確かにいい曲を作ってくれます。しかし、全力の俺の力を出すには彼女の曲が必要なんです」
「ちょ、あの…」
真斗一体何を言って…
「何言ってんだ聖川、彼女は俺のパートナーだ」
「ロクに練習もせず女遊びに呆けている貴様に彼女のペアの資格はない」
「言ってくれるじゃないか…」
「………」
どんどん二人の間に火花が散っているように見えてきた
「ちょっと待てよ、俺はどうするんだ」
一番の被害者である真斗のパートナーが言葉を挟む、まぁ正論だけどね
「お前は黙っていろ」
「そうだ、あまりの奴と組めばいいだろ」
つ、冷たい、てかお二人さんすっごい怖いんですけど
「俺は奏と組まなければこの勝負には応じない、時間の無駄だ」
「ハッ、それは負け惜しみっていうんじゃないのか聖川。レディは俺のペアだ」
何でこの二人こんなにムキになってるんだろ…プライド高いな