長めの夢 うたプリ(♀主人公)@
□友達
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「ごめんねーまさか春ちゃんたちがいるとは思わなかったのよー」
月宮先生が眉尻を下げて謝ってくる
「はぁ…別にいいですよ。どっちにしろバレそうだったし…」
「本当に椎名…さん?」
首を少し傾けた一十木君が尋ねる
「…何か問題でも」
「え、ううん!なんか普段とのギャップというか…」
ちらっと見ると一十木君は顔を赤くして横に振った
……??
「しっかしまぁ…なんでいつもあんな感じなの?もったいない」
「そ、そうです!椎名さんとても美人で魅力的なのに…」
「だって面倒だし」
「…え?」
七海さんと渋谷さんがきょとーんとした顔をする
「私、人間が嫌いだから。誰かと仲良くするのとか嫌だし、あの恰好だったら人寄ってこないから楽」
「そんな…」
「あ、でも歌は好きだから。そこは勘違いしないで」
「…なぜ、そこまで人が嫌いなんだ」
今度は聖川君が尋ねる
「別に…いままで色々ありすぎて人間が嫌いになっただけ。好き嫌いくらい誰でもあるでしょ」
「その、いろいろって何ですかぁ?」
「………何で話さないといけないの」
つい聖川君と横にいた四ノ宮君をキッと睨みつけてしまう
すると
「こーら!」
ごん!と私の脳天に先生の拳骨が降りた
「い゛っ………林檎ちゃん」
「ここでは先生でしょ!もう!せっかく優しくしてもらってるんだから睨んだりしないの!」
林檎ちゃんもとい先生がみんなの方向に体を向けた
「ごめんなさいねー。前からの知り合いなんだけどこうやって心開いてくれたのが去年あたりなのよー
ちょっと昔複雑な家庭環境だったからかしら人間不信になっちゃって…悪気はないのよ」
先生は簡単に私のことをみんなに説明する、別に話す必要ないのに
先生は私の頭を優しく撫でてくる。ちょっとこれは心地がいい
「ここなら音楽に触れられるし、私がいるし、頑張って人間嫌いを治してもらいたいんだけど…まさか初日からあんな恰好でくるとは…」
はぁーっと私にもわかるように溜め息を吐かれる