長めの夢 バサラ(♂主人公)
□可愛い嫉妬
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「………」
的を見つめて集中する
「そしてそのまま倒す気持ちで」
「………」
倒す…倒れろ…
ふわっ
コトン…
「…お」
「最初にしては早いですね」
初めて俺の属性を使ったトレーニングをして5メートルほど先の小さな薪を倒せた
「すごいですね先生、感覚つかめてます」
「つかめても…別に何するっていうわけじゃないけど」
「自己防衛には最適です」
「そうだけど…でも、今は薬があるし、今日の政宗たちも暴走しないでしょ」
薬の効果は抜群で、神代さんたち(男性)からは匂いがしなくなったって言われたし
「果たしてそれはどうか…」
「よし、じゃぁ着替えて準備しないと。今日は…」
「本日は伊達様、徳川様がいらっしゃいます」
「徳川様……徳川…」
「家康様です」
徳川家康…流石に俺でも知ってる人物
俺の世界では天下を取って江戸時代を作った人
でもここでは…
「三成様が…」
「えぇ、毛嫌い…というか復讐相手ですね、尊敬する人を殺されましたから」
「…そっか」
殺し、なんて簡単に言っちゃうけど…俺にとっては空想の世界だからな、それは
「…ま、ここではそんなことはまずありえませんのでご安心を」
「じゃぁそれに期待しておくよ」