長めの話 太郎@

□イケメンサーンドッ!! ※
1ページ/10ページ




※なんでこうなっちゃうのかな馬鹿野郎!!!!



[燈夜視点]


「…佐伯先輩」

「ん?なぁに?」

「そのニヤけた面する暇があったら仕事してください」

「ひっどいわね、そんなこと言わなくても仕事ぐらいするわよ」

「はぁ…」


帰りてぇ


馬鹿騒ぎした百華の喧嘩の制止してそいつらの報告書を書き終わったらついでに委員長に捕まって書類作りをやらされてる

「つか、日高先輩は」

「今日は大事なお茶会があるのよ」

「幸兎がいつもやってくれている仕事です。たまには休ませてあげてもいいでしょう」

「お茶会って…」

なんとも太郎が喜んで混ざりそうな話だな

そういやアイツのクッキーまだ残ってたよな…帰ったら食うか


「というより、珠樹」

「ん?なに?」

「何か嬉しそうな顔をしていますが」

「んふふふ、今日は赤飯炊かないとって思ってね」

「赤飯?」

一旦委員長が作業を止めると佐伯先輩は楽しそうに話し出す


「今日ね、幸兎に媚薬を上げたのよ」

「……まさか」

「あ、本人には言ってないわよ。あの子そういうことしたらバレちゃいそうだし」

「だからといって薬って…」

「し・か・も!今回は新作!一滴で寝れない夜になるわよ」

「日高先輩が哀れです」

「もう!幼馴染のおせっかいよ、あの子ずっと体験しないままだったら妖精になっちゃうもの」

「いや、存在が妖精じゃないんスか」

よくよく考えれば日高先輩みたいな天然が今まで汚れなかったのが奇跡だろ

「うふふ、どっちにしろ今日は幸兎の童貞か処女の卒業式なの」

「いい迷惑なのか、有難いことなのか…」

「あら、じゃぁ確認するわよ!」

何をふてくされたのか佐伯先輩が携帯を取り出して日高先輩にかける

………つか、媚薬盛った盛られたんだったら今電話すんのとか野暮だろ…


「あ、幸兎?どう今……」

『!!!!!!』

「そ、そんなに叫ばなくてもいいじゃない」

電話越しに日高先輩のパニくった叫びがよく聞こえる、何言ってるのかはわからないが

「で、どうなのよ今…」

滅多に聴かない先輩の慌てふためく声を一切気にしないで佐伯先輩は会話を続ける

「え、あら…そうなの」

楽しそうだった顔が突然悲しそうな顔をする

「ごめんなさいね……ううん、貴方が謝ることじゃないわ。私がちゃんと謝っておくから」


………逃げられたか

まぁ普通そうだよな、誰か知らねーけど媚薬盛られてて好きかどうかわかんねー奴に襲われそうになったら逃げたくもなるな

…それか先輩が返したか…はあり得るな、俺ならまず普通に食うけど



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ