長めの話 太郎@
□青春の部活ライフ
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「鈴木太郎です、よろしくお願いします」
拝啓腐女子・腐男子の皆々様
今日から新学期でございます
「えーこっちがくんのかよ…あのちっこいほうがよかった」
「そうだよなぁ…あっちのほうが可愛かったし」
「顔もなぁ…良くもなければ悪くもねぇし」
今日からクラスメイトとなる人たちが不平の声をあげる、まことに申し訳ない
「てめぇらいちいち文句言ってんじゃねぇぞ。ほら、お前はあの端の席、さっさと行け」
黒板にだるそうにもたれながら俺に指示してくるのは担任の葉山楓先生、イケメン、国語科
最初見たときは派手目なスーツ着てたからどこのホストかと思ったけど
俺様教師か…是非とも隼人君と絡んでいただきたい
先生に言われた席へ行くと隣には燈夜が座っていた
「鬼口、お前ルームメイトだしそいつに学校の案内と教科書見せてやれ」
「はいよ」
燈夜は少しだるそうに返事を返す
あれ燈夜先生にそんな態度でいいのか?怒られない?
「んじゃ今日のHRはここまで…じゃなかった、あーだる」
先生は頭をぼりぼり掻きながら小さな紙をみんなに配る、先生あんまりかきすぎると禿げちゃ…いや、やめとこう
「お前たちは高校生。うちのモットーは文武両道、勉強ばっかじゃ学校生活もつまんねぇ
今日から部活体験が始まる、もう入りたい部活もあるだろうが何事にも挑戦しろ…ってことで
これから部活体験授業を行う。どの部活にも全力でやれ、好成績のやつには生徒会から褒美がある」
生徒会。と言っただけで甲高いチワワ軍団の歓喜の声が響き渡る
配られた紙を見てみるとスタートから始まり…これは
「す、スタンプラリー…」
「参加するごとにハンコが1つ、部活内でいい成績を出すと更にハンコが追加される。その合計を見て
上位3人が褒美ゲットってわけだ。ちなみにこの期間中上級生からの部活勧誘は禁止、やってもいいのは来週からだ
…てなわけでお前らは体育館からだ、さっさと行け」