長めの話 太郎@

□入学式ですぜ奥さん
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拝啓、腐女子・腐男子の皆々様

俺、鈴木太郎は




ただいまピンチでございます












事の始まりは1時間前…



「今日入学式だっけ?」

学校に来てから2日目の朝
ごはんに味噌汁に玉子焼きに焼き魚といった朝ごはんを作り終えた俺は皿をお盆に乗せてテーブルへと運ぶ

「そうだ…といっても俺等は幼等部から一緒だからほとんどの奴と面識あるし、ただの形式だ」

「んじゃぁ理事長の話し聞くだけ?」

俺が座ってから二人で朝ごはんをいただく

「いや、それだけじゃないな。生徒会からの挨拶と風紀からの注意。それから百華の挨拶だ」

「百華?」

「…学校では生徒会、風紀、百華と3大組織としてなりたってる。
百華は所謂不良の集まりだ。幹部以外に権力は無いが数が多い」

「なるほど…じゃぁやっぱりその幹部さんも生徒会も風紀委員の皆さんもイケメンなんだな」

「どうしてそうなる」

燈夜は呆れ顔で味噌汁を啜る

あ、ちなみに昨日の手伝いで俺の聖書(母が書いたBL小説)が見つかってしまったので潔くカミングアウトしました

燈夜は俺と同じ嗜みの人が知り合いにいるらしいから嫌な顔しなかったよ、是非ともその人とお友達になりたい!

「だって不良さんの幹部ってたらイケメンさんで喧嘩も強いんでしょ?王道とはそういうものさ」

「王道ね…ま、確かに顔はいいほうだな。みんな」

「そういや燈夜も風紀委員なんだっけ?入学式で何か話すの?」

「いや、俺は一年だし。話すのは二年…まぁステージの袖にはいかないといけないけど」

「へぇ〜大変なんだね風紀委員って」

燈夜の話によると風紀委員は中等部のころに高等部からスカウトがくるらしい
燈夜は中学の時の部活の先輩に誘われたんだとか

あと生徒会は一年が入学式より前から寮に入って立候補&投票で決まるんだって
三年は続投か辞めるかは自由。今年の生徒会も風紀もその百華ってのも三年は辞めたんだとか

「全くだ。…てかお前の付き人として出るんだぞ。わかってんのか」

「…は?」


今なんと?


「は?じゃねぇよ理事長から何にも聞いてないのか」

「いえす」

「高等部では編入生が入学式の時に全生徒に顔見せしないといけないんだよ」

「…つまり?」

「お前もステージに出ないといけない」

「な」

な、ななななな

「なんですとぉぉぉぉっぉおぉぉぉ!!!!」









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