長めの話 太郎@
□ルームメイトキタァァァァ
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「そういえば、人を待ってるって誰を?」
「お、そうそう。すっかり忘れてたよ」
秋人さんは腕時計を見てそろそろかな?と小さく呟いた
「君のルームメイトだよ」
コンコン
外から理事長室のドアを開ける音が響く
「はい、どうぞ」
「失礼します」
ちょっとドキドキしながらドアを見つめていると灰色のような髪が目に入った
「待ってたよ鬼口君」
「待たせましたか?」
「いや、そんなことはないけどね。太郎君と話してて楽しかったし」
よく見てみると灰色の髪に少し鋭い目つきに耳にはピアス
そして腕には『風紀』とかかれた腕章
「太郎君、紹介しよう。この子が君のルームメイトの鬼口燈夜君だ」
「よろしくな」
見た目とは裏腹に風紀委員ですか、ちょっとワルな風紀委員さんですか!
ワルな風紀委員もとい鬼口君は俺より背は低いが超がつくほどのイケメンであり
少し柔らかめに微笑む顔がまーたかっこいい
「鬼口君、この前言ってた鈴木太郎君。少しかわってるけどいい子だから頼むよ」
「よ、よろしくおねがいします!」
秋人さん、よよ余計なことは言わないでくれ!
「じゃぁ後は任せても?」
「はい、大丈夫です」
「じゃぁ、頼むよ。太郎君、学校生活を楽しんでね」
「う、うん!秋人さん本当にありがとう」
扉を開けて俺を待ってくれてる鬼口君を背に秋人さんに気持ちをこめてお礼を言う
「いい思い出を作ってね。お父さんもきっと喜んでくれると思うから」
「…うん」