長めの夢 うたプリ(♀主人公)B
□なんちゃって共同生活のはじまり
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社長のとんでもない発言により部屋中が凍りつく、勿論私もだが
「え……あ、あの…は、え…ちょ…」
「フハハハハハ!!Mr黒崎は女嫌い、Ms椎名は男嫌い…とってもある意味お似合いのお二人デース!!」
私の首根っこを掴んでいる社長はそのまま私を引っ張って黒崎先輩の横に並ばせる
「ちょ、ちょっと社長…!」
「おい親父…どういうつもりだ!!」
「そーゆーことデース」
「いや、意味わからないよシャイニーさん」
「Mr黒崎は色々あって女性との仕事を酷く嫌いマース。Ms椎名も色々あって仲良くない男性との接触を酷く嫌いマース」
いや、私は男性というか、人間そのものなんだが…
「そうだね、ランマルは色々あったし、カナデもダメだね」
「Youたちはこれからもたくさんの人と接する仕事がたんまーりアリマース。よって、その異性嫌いを克服すべきなのデース」
「確かに、黒崎は女性スタッフやお嬢様方にはそっけないですからね」
「しぃにゃんの仕事風景は見たことないけど…結構男性スタッフと距離取ってるもんね」
「るせぇ!それでも仕事はできてんだろ!!」
「…わ、私も…話すのは、その…無理ですけど、仕事のときは……ちゃんとしてます」
仕事の時はちゃんと話すように心がけてやってる、仕事の話なら男の人でも話せる
……ただ、プライベートな話とかは一切しないけど
「しかも、コイツと一緒に過ごせだ?んなもん藍にでもやらせばいいだろ」
「なんでボクなの」
「この中でお前と嶺二ぐらいだろ、コイツがまともに言葉使ってんのは」
「……………」
まともな言葉というか…ちゃんと話したのは寿先輩と美風先輩ぐらいだな
黒崎先輩は仕事が一緒になった時しか話し……話らしい話はしてないけど、カミュ先輩もライブのときしか話してないな
「Ms椎名」
「……はい」
「Youの率直な意見を仰ってチョーダイ」
「……言っていいんですか」
「もちのろんデース。放送禁止用語さえ言わなければOKデース」
「…………その、共同生活は…嫌です」
「理由はー?」
「…私は、今療養中で、作曲家で、裏の人間で、カメラが嫌いで、生活リズム自分のスケジュールで過ごしたくて、
共同生活だと多分食料をまた取りに行かないといけなくて、そうなれば作曲する時間が減ってしまって、ストレス溜まって、
先輩やスタッフのかたに迷惑をかけてしまうのが目に見えるから……です」
「わぉ、しぃにゃんおしゃべり〜」
「私は……静かに自分のリズムで曲作りに励みたいんです」
「デモデーモ、作った曲を……聞いてもらえなければ意味がアリマセーン」
「……そうですけど」
「Youの作ったユニット曲は…本当に先輩たちに聞いてもらえるという保証はアリマスカ?」
「…聞いて……もらえるよう…」
「Mr黒崎は女性が嫌いデース。まして女性が作った曲を歌うことなんて自分のプライドが許せないはずデース」
「…………」
「実際、Ms七海が苦労していましたヨ」
「………」
「Ms七海よりも愛嬌のないyouでは……もっと難しいと思いマース」
「……そうですね」
そう考えると春歌の努力はすごいものだと感じれる
黒崎先輩も、他の先輩も、春歌はたくさん考えて曲を完成させて、たくさん頭をさげて聞いてもらって、レコーディング室に入ってもらって、歌ってもらう
………私の、私の曲で先輩たちは動いてくれるんだろうか
そもそも、私の曲を聞いてくれるだろうか