長めの夢 うたプリ(♀主人公)B
□心に響く幸せの音
1ページ/12ページ
「……げふっ…」
「おい、女子」
「だって…出るものは仕方ないじゃん…」
「奏ちゃんまだたくさん残ってますよぉ?」
「…無理……お腹いっぱい…」
「駄目だよ、ちゃんと栄養価を考えて作ったんだから全部食べて」
「う……」
なんとか気分は復活して次の日、朝5時に起こされて朝ごはんを一緒に作ってトースト半分で胃袋が限界を告げる
しかも、眠い
「トーストにサラダ、スープとヨーグルトとフルーツも必ず食べきってよ」
「………はい」
サラダはなんとか入るかもしれないからとりあえず口に突っ込む
野菜とか久しぶりに食べた気がする…
「……先輩は食べないんですか」
「ボクは必要ないから」
「そうですか……う゛……」
「全部食うのがいいけどよ…コイツ、この調子だと吐くぞ」
「カナデの体調を整えるためのプログラムを実施してるんだから、これぐらいクリアしてもらわないと困るんだけど」
「でも、奏ちゃん胃袋が小さくなったんでしょ?食べ過ぎると動きたくなくなると思いますよ?」
「…………カナデ、どうなの」
「………あと2口ならいけます」
「じゃぁスープとヨーグルトを飲み込んで果物を2口食べて」
「はい…」
早朝から私は大丈夫じゃない気がする
「う゛……食べ過ぎた…吐きそう…」
「おいおい、マジで大丈夫か?」
「落ち着くまで横になってもいいですよ」
「…でも、皿洗い…」
「んなもん俺たちがやるって」
那月がほぼ動けない私をソファまで運んで寝かせてくれる
「……ていうか、二人とも元気すぎ…」
「僕たちは習慣になってますからねぇ」
「なんだかんだでもう3カ月は過ぎてるからな」
「3カ月……」
仕事に追われていたからか、日付の感覚さえ忘れていたが、もうそろそろ夏だ