短編2

□すこしやらしいこと
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お風呂から出ると、彼はソファでくつろいでいて、さも当たり前のように膝を叩いた。
会話もしていないのに、それを普通に受け入れてしまう私も私なのだけれど。

後ろから手を回されて抱きすくめられると、すっぽり彼の中に収まってしまうのだから男の人ってすごい。私も結構、がたいの良い方なんだけどな。


「明日休みでよかった、今日は歯止め効かなそう」

「…いつもじゃないですかあ」

「そうだったか?」



首筋ですんすん、と匂いを嗅がれて思わず「ひゃー」と声がでた。でも私が身をよじればよじるほど、悪乗りするのは彼の方で。
横髪を掻き分けて、ぺろりと彼の舌が耳を這う。


「っ…ひっ…やぁ…」

「だめ、やじゃない」


かりっと噛んだり、舐めたり。ちゅっと吸われたりして、思わず口をおさえた。
彼はそんな私を見て楽しんでいるようで、やめる気配が全くない。



「ひゃ、う」

「耳弱いもんな、感じた?」

「ば、か…わかん、な…」

「…可愛い」




耳元で聞こえる息遣いに、びくびくと体がゆれた。

そんな私を見た彼は、我慢の限界と言わんばかりにひょいと私を持ち上げて、お姫様だっこのままベッドになだれ込んだ。

きっと今夜は立てないくらいに愛されるんだろう。




溶けるくらいの愛を
(君と一緒に溶けてしまいたい)



***
▽はい、一周年記念2つめです。
進藤さんのも見たいとの声をいただきましたのでうpしてみました。
進藤さんはストレートに「感じた?」とか聞いちゃうタイプだろうなと妄想した結果です。
このあと、ヒロインは郁並に小さい胸を揉まれます。

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