しょーと!

□T&Bしょーと!
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「虎徹さん・・・少々ご相談があるのですが宜しいでしょうか?」





いつものトレーニング室、怖ず怖ずと俺に話し掛けてきたのは無名子だった。





「珍しいな、お前が相談って」
「あ、はい・・・その・・・キースさんの事なのですが・・・」



無名子は日本人。大和撫子の呼び名がピッタリと当て嵌まる今時珍しい女の子だ。一ヶ月程前からポセイドンラインに所属しているNEXTで、キングオブヒーローであるスカイハイの相棒・・・というかサポート役というか・・・そんな感じ。普段から落ち着きがあり、歳の割には成熟した精神をもつ彼女は他の人に相談事をされているのをよく見かけた。そんな無名子が相談・・・しかもこの俺に!!

・・・って、どうせ俺は日系だから話し掛けやすいってのが理由なんだろうけどさ。けっ!





「どうもキースさんとのコミュニケーションがとりにくくて・・・」
「あー・・・アイツ天然だからたまに話ししずらいよな」
「ぃ、いえ・・・お話する分には大分慣れたので大丈夫なのですが・・・あの・・・その・・・」





急に無名子の口が言い淀む。少し顔を俯かせ、目だけをウロウロと動かしていた。

本当、今日は珍しいな。





「じ、実は最近キースさんに・・・」




キースに・・・?
ま、まさかセクハラ受けてるとか?!いや、アイツにかぎって・・・いやいや、天然故の無自覚セクハラか!!















「犬の耳としっぽが見えるようになってしまいまして」

「・・・は?」





い、犬?





「突然抱き着かれたりする時など特に」
「抱き着かれてんのかよ・・・」





それ立派なセクハラだと思うんだが、そっちはどうでもいいのか。つか、犬耳って。








リアクションに困る質問をされた





END






わっしゃわっしゃしてあげればいいと思うよ!
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