らぶ!

□Lover.02
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鳥の嘴攻撃から助けてもらった私は、紫色のジャケットを着た半裸のお兄さん・・・長宗我部元親さんの住む岡豊城へと連れてこられた。

元親さん、見た目からして大雑把で乱暴なのかと思っていたが、意外と優しかった。私を抱き上げるときとかね、移動手段があの碇だと知ったときは逃げたくなったけど、爆走という感じじゃなかったよ。安全運転、安全運転。





んで、今はその岡豊城の一室にいます。
上座(?)に元親さんが座り、その正面に私。横の方に子分さん達がいる。





「結局のところ、お前さんはなんなんだ?」
「カゲカゲ【ヒトカゲ】」
「何言ってんだかさっぱりわかんねぇ・・・兎に角、お前さんは俺らに危害を加える気はねぇんだよな?」
「カゲ!【勿論!】」





危害なんてとんでもない。私は臆病なんだ。ヒトカゲはしっぽの炎が消えたらまずいから、どうしても気になってしまって、私はずっとしっぽを体の前で抱え込んでるよ!そのくらいビクビクなんだよ!そんな状態で私が貴方達を攻撃?出来るわけなかろう。逆に助けてください!!





「・・・・・・(ジーッ)」←元親
「・・・?(コテン)」←愛姫
「っ?!(キュンッ)」←元親





な、なんなんだ。元親さんがやけに私を見つめてくる。いや、今の私ヒトカゲだから観察したいのはわかるけどね。なに?何か聞きたい事でもあるの?と、いう意味を込めて首を傾げてみる。

その反応はなにか違う気がするぞ。





「(おい、アニキあの様子じゃあの生き物気に入ったみたいだぜ)」
「(あぁ、あーゆーのアニキ好きだもんなー)」
「(まぁ害はないみたいだしいいんじゃねぇの)」
「「「(どっちみちああなったアニキは止めらんねえしな)」」」








子分さん達、その話もうちょい詳しく説明してくれるかい。






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