小説 デュラララ!!
□流行り遊びにはご注意を
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「じゃあ僕先に帰るね。日直お疲れ様、静雄。」
クラスメートかつ、親友と呼べる友達の新羅のその労いの言葉を受け、静雄はあぁと返事をし、新羅のいるドアの方へ振り向く。
「付き合わせて悪かったな。」
「ううん。いつも君には色々としてもらってるからね。」
これ位どうってことないよ、と言われ思わず笑うと新羅もつられて笑い「それじゃ」と手をヒラヒラと動かし廊下へ出ていった。
少し見送ったあと、そろそろ帰る準備すっかなとカバンをごそごそし自身の制服を取り出す。
今日の最後の授業は体育で、体育館から教室に帰ってから着替えるはずだったが日直だったこともあり、することが沢山で着替えの時間が取れなかったのだ。
適当に突っ込んだシャツはシワだらけでよれよれに成っている。
伸ばそうとシャツに手を掛けたとき後ろからガラリと教室のドアが開く音が聞こえ、静雄はパッと後ろを見る。
「シーズーちゃん。お疲れさま〜」
そこにいたのはニコニコと口元を緩ませてこちらを見ている臨也だった。
「臨也?もう帰ったんじゃなかったのか?」
「うーん…ちょっとシズちゃんと帰ろっかなって」
と、はにかむような笑顔で言われコイツには珍しいと軽く目を見開く。
少し前に付き合い始めたのだが、恥ずかしいやら人の目があるやら抜かしてデートどころか一緒に帰ることすらままならなかったのに。
「ふーん。ま、ちょっと待っててくれ。」
直ぐに着替える、と脱ごうと体操着のシャツを捲り上げたときに――
「シズちゃん、甘いねっっ!!」
臨也が急にそう叫び静雄の腰めがけてスライディングをしてきた。
「うぉっ!?」
あまりにも急だったために叫ぶことしか出来ずに体勢を崩した静雄に反して臨也はそのまま狙いを定めて手を伸ばす。
「シズちゃんのズボンもーらいっ!!」
そしてそのまま静雄が履いているズボンを下へずり落とした。
これは俗に言うズボン落としで人前でズボンを落とし、パンツを晒すという恥ずかしいゲームだ。
最近、学校でも流行りそれを聞きつけた臨也が静雄にした。
ただ、それだけ。
それだけのはずだったのだが。
臨也は自分がずり落とした戦利品をホクホクと見た。
臨也の手には静雄のズボンが握られている。
だが、臨也の指に何かズボンではない衣類が引っかかっている。
あれ、と臨也は不思議に思いおもむろに上を見上げる。
するとそこには――
「あれ、なんでシズちゃんフルチンなの?」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……あは、臨也くん想定外☆」
その後、臨也の身に様々な不幸が訪れたのは言うまでもない。
fin.
―――――
久々の更新です)^o^(
最近、なかなか暇がなくて…
そんでもってストックというww そして駄作ですすいません<(_ _)>
何を思ったのか書いてました(笑)
ここまでお読みくださりありがとうございます。