小説 デュラララ!!
□声を大にして叫びたい
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「…シズちゃん」
「んあ?臨也?……どうした?」
「ごめんね?俺……幽君と、寝ちゃった。」
「は、あっ!?」
この言葉から、俺の苦痛の一日が始まった。
*********
先ほど、臨也から言われた言葉。
俺と臨也は付き合っている。
そんな関係になったのはちょっと前のバレンタインデー。
家の郵便受けに突っ込んであった謎のチョコ。
手紙付きで何か好きですやら書いてあった。名前は書いてなかったけど。
俺はその時、その日がバレンタインデーだという事を知らなくて。
甘党な俺はそれを有難くもらい家の鍵を開けるとそこにいたのは臨也くん。
なんで家の中にいるのか聞く前に物凄い剣幕で詰め寄られ思わずたじろいだ。
『チョッ、チョコ受け取ってくれたのっ?』
『へっ?!あぁ、ありがとな』
『それで、返事はっ?』
『返事?』
『俺……シズちゃんが好きなんだけど、その返事は…?』
頬を赤らめて言ったその言葉を瞬時に理解するのは出来なかったけど、
まぁ、あれだ。
俺もアイツが好きで、なんつぅか……まぁいろ、いろあって付き合ったんだよ。
あ?詳しく?
知りてえのか?
ほんッッッッとうに知りてえか!?
知りたくねぇよなぁ、俺の恥ずかしい話しなんてよぉ!!
…ごほん。
まぁ、つぅ訳で付き合ったんだけどよ…
なんださっきのぉぉぉおおおお!!!!
は!?
幽と寝た???
昼寝…とかかな?
いや、違うだろ……
つまりはあれだろ?
あの…つまりよぉ…
ヤっちゃったってことだろおおおおおお??!
午前10時 晴天
俺の頭には台風が接近していた。
********
仕事に集中できねぇ…
さっきガードレール殴ったけど全然おさまらねぇ
トムさんの後ろをついていきながら俺はさっきの臨也から貰った言葉を考えた。
でも、考えても考えても考えても分からねぇ。
これはきっと俺の頭が鈍い以前の問題だ。
どう対処するのか。
誰がわりぃのか。
どうしてそうなったのか。
何だこれ。IQ800くらいねぇと分かるわけねぇ。
まぁ、いい。
つまり、だ。
俺がこんだけ悩んでも分かんねぇってことは、アイツ側に問題があるっつーことだ。
よし。
その前にトムさんに少し相談してみっか…。
***
バキコン☆
派手な音を立てて臨也お住まいのマンションの一室の扉が大破した。
…まぁ、俺が吹き飛ばしたんだけどよ。
「シズちゃん…!君またやってくれたねぇ…!!」
臨也がゆらゆら笑いながら早足で出てきた。
そのまま俺も歩き臨也とぶつかり、その反動で臨也を脇に抱えた。
「うぇええ!?」
臨也がおったまげたと言わんばかりに目を見開く。
んなのお構いなしだ。
ズンズン進んで寝室に臨也を連れ込む。
臨也をベッドに転がす。
ぼふっと小気味いい音が立つ。
「ど、どうしたのかな、シズちゃん?」
「手前今朝に幽と寝たっつってたよなぁ?」
「言ったけど?」
「それでよぉ。考えたんだ…でも、どれだけ考えてもさっぱり分からねぇ。で、よ。」
臨也を組み敷きながら自信満々に言う。
「要は上書きすればいいってことだよなぁ?」
「…え?」
「だからよぉ、上書き。俺が幽がした分を上書き式に重ねれば問題ねぇってことだよなぁ?」
そう。
これはトムさんに教えを乞うた時に伝授された必殺技である。
さすがトムさん。グッジョブ。
後はこのまま臨也を……
「ししししずちゃん?君は何かを見落としている。ちゃんと考えるんだ!」
何か臨也がほざいてやがる。
まぁ、無視だ。
「とにかく、腕解いてよ。それで話そう。ちゃんと話すからさ」
いやいや。
俺の中ではもう解決法があるんだ。
今更話聞いてもな。
「人の話聞こうよ!聞いて損は無いはずだよ!ねぇ?!」
あー、うるせぇ。
「あーもうわかったよ!いいか?ちゃんと聞けよ!!
エイプリルフールだよばぁあああああああか!!!」
「何だそれ。」
「いいかい?4月1日はね、エイプリルフールっていってね、嘘をついてもいい日なんだよ!」
「…?あぁ、ってことはあれか?」
「そうだよ!幽くんと寝たのは嘘さ!!だから分かったろう!?腕を離せ!!」
初めて知った。
そんな日があったのか。
ふむ。一つ勉強になった。
「いや理解したなら腕解けよ!!!」
「理解はした。けど、臨也くんよぉ…世の中にはな言っちゃダメな嘘もあんだよ。エイプリルフールでもな」
にっこりと笑ってやる。
対象に臨也の頬が引きつる。
「安心しろ優しくする
…まぁ嘘だがな」
アーッ!
完!\(^ω^)/
―――――
なんだこれ(m´・ω・`)m
エイプリルフールを幾らかばかり過ぎてからの更新もそうだけど
あれ、なんだ、これ。
臨也さんがエイプリルフールでシズちゃんにヤキモチを焼かせようと思って言ったことをシズちゃんは別の意味で受け取ったということで
臨也さんドンマイ!
っていうお話だったんですけど
何かちょっと違わないか?_(:3 」∠)_
え…臨也さんサイドがひとつも書かれてない…
喋ってもいないしただ叫んでるだけじゃん(・ω・`)
…よし、見なかったことにしましょう。←
ここまでお読みくださりありがとうございます!