小説 デュラララ!!

□甘いカレ!
1ページ/4ページ


扉を開けると…


「あ、シズちゃんおかえりー♪はやっかたねぇ。お疲れ様!」


-----臨也が居た。



バタンッ


…静雄は思わず扉を勢いよく閉めた。


ガチャ…


…気のせいだ。

俺の家にノミ蟲なんかいねぇ。

静雄は深呼吸した後、再度扉を開いた。




「なんで、手前が、家にいる…?」

「あーっとね…うん。泊めさせてもr「却下」…最後まで言わせてよ。」

ムッと頬を膨らませるノミ蟲。

「いいから出てけ。」

「えー…じゃないと、俺、野宿するしか!!」

いや、他にもあんだろ!?

「ホテル行けよ。」

「やだ。ホテル嫌い。」

はぁ!?

「駄々っ子か!?」

「子供じゃ、ないよ。大人の男だよ。」

「知るかっ!!」

臨也を蹴り倒そうとしたがヒョイと避けられた。

「よっと!」

臨也は軽やかに静雄のベッドに飛び乗った。

「…おい…何勝手にベッドの上に乗ってんだよ!?帰れ帰れ!!!」

ぐいぐい

「ぷーっ!!」

ガタッ

臨也が静雄に抱きつくような形で飛びついた。

「うぉっ!!?」

「じゃあ、俺。カレー作る!!」


「…は?」

…なぜカレー?

疑問に思ったがそこじゃない…。

「いや、いい。悪いがカレーすきじゃねぇし…辛ぇし。」

そんな事を言うのもおかしいと思ったが、別に静雄は気にしない。

素直に聞けばいい。

「大丈夫!!シズちゃんも食べられるようなあっまーいカレー作るから!!」

それは、切羽詰まった叫びだった。

臨也がこんなに狼狽するなんて…


珍しかったからか…つい。

「はぁ…一日だけだぞ。」

「っうん!」

肯いてしまった…



「じゃあじゃあ、シズちゃんはお風呂でも入ってきて!!俺その間にカレー作ってるから!!」

「おっおう…」

臨也を自室に置いていくのはかなりの危険を伴うのだが、確かに疲れていたし風呂に入りたかった静雄は
素直に風呂場へ行く。



静雄が行ったのを確認し臨也は腕まくりをする。

「っでは、やりますか!!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ