bun

□男はただの罪無きドリーマー
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アジトに戻ると、すぐにミス・スメラギによって作戦が伝えられた。
まずは俺とアレルヤでテロの阻止。とにかく敵さんの真っ只中に突入する訳だ。
危険だなんて百も承知だ。とにかく、少しでも良い結果を出すには集中。
「ロックオン!」
「…なんだよクリス」
集中しなきゃなんない時に話かけてくんなっつーの!
「どうしても行く前に見てもらいたいものがあって…じゃーん!」
クリスは目の前で携帯電話を開いた。そこに写ってたのは私服のフェルト。
って、なんだよこれ!私服姿は何度か見てきたつもりだし、水着姿も拝んだけどなんだよこれ!(2回目)フワフワのミニスカートにニーハイのソックス。胸元は大胆なぐらい(俺比較)開けられている。
「カワイイでしょ?フェルトってばおしゃれに全く関心がないんだから、私がチョイスしてあげたの!」
クリスはなぜか自慢気にそう言うが俺はチラ見えの太ももと14歳と思えない胸元を目に焼き付けるので手一杯。
「もっとあるわよ、見る?」
クリスは聞いてるくせに俺の返事も聞かずに次の写真を見せてくる。
…見せられたら見るしかねぇよな。
次の写真はさっきよりもアップで座っている正面から。…見えそうですフェルトさん。
しかし注目すべきはそこではない!彼女の膝の上には今俺が抱えているオレンジ色の球体がこれ見よがしに(そう見える)ちょこんと乗っている。
コイツっ…!
俺がいない間に抜け駆けしやがって!(←?)何ベストポジションがっちりキープしてんだよ!膝枕は男のロマンだろうが!!嗚呼、彼女の膝の上はどんなに柔らかいのだろうか。
クリスは次々と携帯の画面を展開していく。どうやら二人(とハロ)で買い物に行ったらしい。写真でもフェルトがクリスにとっかえひっかえ服を試着させられていた事は容易に想像できた。
「フェルトは何でも似合うからうらやましいな。」
フェミニンな服からカジュアルな服も。中には少し大人っぽいドレスも、本当に似合ってた。本当に。でもどうしてそのすべての写真にオレンジ色がいるのか!まさかコイツ試着室にずっといたのか!
「ヤクトク!ヤクトク!」
マジかよ!コイツ(AIだけども一応)オスだろ!何が役得だよ!もうちょっと危機感覚えて下さいフェルトさん!
なんかもうオジサンすっごく心配。
「ロックオン!そろそろ出撃ですよ!」
遠くでアレルヤの声が聞こえる。…出撃って何?
「ロックオンロリコン!ヘンタイ!」
うっせぇんだよこの球体が!変態なのはお前だろうが!
「もう、しっかりして下さいよ!」
分かったから今行くから。でもその前に俺にはやるべき事があるんだ。
「クリス、フェルトはどこだ!?」
クリスの肩を揺すりながら問いただす。
「か…仮眠をとってる…はずよ…」
「サンキュ!」
眠ってる彼女を起こすのは忍びないが…致し方ない。伝えなければならない事が俺にはある!
待ってろ俺のエンジェル!!




「あ、行っちゃった。」
「しょうがないわよ。ロックオンのロはロリコンのロだもの。」
「僕、生きて帰ってこれる気がしません。」
「ドンマイ!ドンマイ!」










終われ!
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