番外編
□V 俺の楽しみ方
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「んあっ、輝っ……」
「はっ……俺も限界かもっ……」
今夜のお相手は女子大生のオネーサン。
最初は俺を中坊扱いしてたこのオンナも今や俺の下で甘ったるく鳴いちゃってるってワケ。
「もっ、ダメェ〜〜」
くっはぁ〜〜!
キモチイィ〜〜!!
デモネ?
「また連絡くれる?」
「……気が向いたらネ」
誰かの思い通りになるなんてゴメンなワケ。
手渡されたケーバンとアドレスが書かれた紙切れを丸めて、俺はラブホのエントランスのゴミ箱に放り投げた。
「あ、【いつでもヤれます】って書いてどっかに貼っとけば良かったかな」
こんな事考えてる自分は大概歪んでるのかもしれない。
でもしょーがないよね。
これが俺っつーか。
あ〜あ何か楽しい事ねぇかなぁ〜
ツマンネェ【今】を一気に晴らしてくれる【何か】。
けれどそれがすぐ傍にあったなんて、俺は知らなかったんだ。