番外編

□T 君さえ見ててくれれば
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「ナ〜ナ〜ちゅわ〜んっ


今日も俺は一人娘の菜那瀬とハグをする。


「ちょっ…お父さん、頭オカシーんじゃん?!」


毎日のように繰り広げられるこのハグバトル。

たいていナナの方が折れて俺はナナをこれでもかとばかりに抱きしめる。

その様子を養子に迎えた要をはじめ、組員達はほほえましく見ている。


「ちょっ……誰かこれ引き剥がしてよっ!」


このナナの一言で朝のハグは終了。

あ〜あ…


寂し…(ノд<。)


ナナ…今日も頑張るんだよ…。

パパも頑張るからね…。


っつーかパパを物扱いって……

我が娘ながら悲しいじゃあないか…

    ガックシ〇| ̄|_


反抗期?それとも女の子の日なのか?


小さい頃は毎日


「パパだぁいちゅき

って言ってハグしてくれたじゃないかっ…!(涙)


「総長…そろそろお時間です」


次期総長で今は組の貸元頭の要に言われて俺は立ち上がった。



さて、ここからは仕事だから割り切らなければならない。


俺は白スーツに身を固め組員が乗るベンツのリムジンに乗り込んだ。


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