□第四話
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「アリスはしばらく見ない内に変わったね」
「はい?」

チェシャ猫は時計ウサギが用意してくれたココアを冷ましながら言った。

「私、貴方とは初対面よ」
「うん。初対面だね」
「だったら…」
「でも僕は会う前からアリスを知っていたよ」
「え…?」

アリスは固まった。

「ずっとそばにいたからね」
「へ、へ…」
「あ、アリス…?」

時計ウサギがおろおろする。チェシャ猫はのほほんとしながらココアを一口飲む。

「変質者ーっ!ストーカーッ!!」



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