アリス

□第三十五話
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「ったく!イモムシの居所教えろっ!!」
「おんや〜、三月うさぎ。引き受けてくれるのかい?」
「うるせぇっ!訊いてるんだから答えろっ!!」

帽子屋はため息をつくと掌にいるアリスを見る。

「アリスが無事であることを祈るよ」
「ちょっ…」

アリスが抗議する前に投げられる。

「〜〜〜ッ!!!!」
「アリスッ!!」

三月うさぎが慌ててアリスをキャッチする。

「ぶ、無事か?アリス…」
「おやおや、優しいな。三月うさぎには珍しく…」
「おまっ!!」
「もうっ!帽子屋の馬鹿ッ!これなら三月うさぎの方がずっとマシだわっ!」

三月うさぎにキャッチされていなかったらアリスは床に落ちていた。アリスから見れば山の上からのような今の景色なのだ。



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