アリス
□第三十四話
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「………」
帽子屋に連れられて眠りネズミの部屋から出た。
「おい、帽子野郎」
「ん?」
帽子屋の首元に銃口が向けられた。アリスは息を飲み込む。
「『依頼主』ってのは…、どこなんだよ?」
「三月うさぎは相変わらず短気だ。そんな態度じゃ、会わせるのが難しいかな」
三月うさぎは舌打ちマシンガンを下げた。
「アリス、彼と一緒にイモムシの所まで行ってこい」
「え゛…」
「アリスだぁ〜?」
青ざめたアリスは帽子屋が掌を開けたため、三月うさぎに気付かれた。
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