アリス

□第三十三話
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「ぅおっ…」

帽子屋は慌てて右に避けた。
刹那、マシンガンが壁にかけていた皿を割った。

「チッ」
「落ち着けよ、三月うさぎ…」

両手を出して降参の意を目の前の銀髪に金色の瞳の青年に示した。

「うるせぇっ!おいっ、帽子野郎っ!!今日こそ俺様をオリの中から出したこと、後悔させてやるっ!!」
「あー、いや。今日は先客がいるからバトルはまた後日だ」
「ヘッ、逃がすかよっ!お前を倒して俺様が強いことを教えてやるっ!!」
「やれやれ…」

帽子屋はため息をつくと三月うさぎの攻撃を避けているときに落としたスティックを拾い上げた。



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