□第六話
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鳥のさえずりが清々しい朝を演出する。

「………」

が、アリスは清々しい気持ちなんかない。目の前の光景に頭痛すら感じる。

「おはよう、アリス」
「……おはよう…、チェシャ猫…」

ニタニタした笑みを見せるチェシャ猫にアリスは頭痛がする頭を押さえて冷静になろうと頑張る。

「それで…、どうして私のベットに寝ているのかしら?」

ここは時計ウサギの家にある一室。白で統一した部屋は高貴なイメージすら感じる。

(結構な資産家の人みたいね、時計ウサギは…)

今アリスが着ているネグリジェも白いドレスのように思える。それら素晴らしい物に囲まれて昨夜は眠ったはずだ。



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