□第十一話
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「アリス…」
「チェシャ猫は黙っててよ…」
「………」

ミシッ…

「アリス…、アリス…」
「それで、何処にあるの?」

ビルにまで後もう一歩のとき…

――――バキッ

「え…?」

グラッと視野が歪む前に身体が縮むように地面が近くなる。

「アリスッ!!」

チェシャ猫の焦ったような声が遠い。



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