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□花井 一生懸命
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「花井ー」
田島。
と思った時には飛びついてきた。
「なぁなぁなぁなぁ!!今日俺らのクラスに転校生きたの。女の子なんだけど、すっげーかわいいの!!ゲンミツに。」
田島がなんかワイワイ言ってる。
「あー!あいつだ。」
田島が指差した先、しがぽの隣にあいつはいた。
「あ…。朝の…。」
つい呟いてしまった。
「花井、朝ぶつかったのあの子?ずりー!俺もぶつかりたいー」
別にぶつかりたくてぶつかったわけじゃなきけど。
つか、かわいーし。
やべーな。
その時以来、俺は気付くと、あいつを探してる。
時々、目が合ったりして、そのたびに俺の心臓が暴れている。
田島なんかは、もうあいつには興味がないみたいで、あいつのことで話が出来るやつがいない。
なんか、寂しい。