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□花井 一生懸命
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やべっ…
遅刻だっ
朝練にキャプテンが遅刻じゃ示しつかねぇ!!
「きゃーーーーっ」
「あっぶねーな!
前見て歩け!!」
と、俺がぶつかった相手をみると女だった。
やべ。女か
「悪りぃな…俺もいそいでて」
そう言って俺は朝練へ急いだ。
「はよー。花井」
「珍しくおせーじゃん。」
俺がついたときにはみんなもう来ていて、三橋なんかは阿部と投球練習を始めていた。
「なんかさー、朝から事故ってよぉ…」
「ふぅん。そっからラブ目覚めちゃったりして」
水谷がなんか言ってる。
うるせぇ、米谷。
俺は全くそんな気なんてなかった。
だいいち、顔も覚えてねぇし。
覚えてるのは香いだけ…
やけに甘ったるい香いしたんだよなぁ。
それが、何の香いだか思い出せずに、朝練は終わった。