NOVEL
□04 星の夜に
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〈2〉
昴「はぁ…」
シャワーを止めてタオルで顔を拭く。
ため息(寂しい可能性有り)を1つ吐いてから昴は湯槽に向かった。
昴「(智花もゆっくりなら歩けるみたいだし…今のところ旅行は順調かな)」
足をゆっくりのばす。
少し熱いくらいのお湯が心も身体もリラックスさせてくれた。
保護者たるもの休憩も大事である。
昴「(よしっ。良い思い出になるように、もっと楽しんでもらわなきゃな)」
きっと夜もトランプとかをやるだろうし。
そんな事を考えながら5分ほど浸かって上がろうとした。
その時。
「ふえぇぇぇぇん!!もうやめてぇぇぇ〜〜!!」。
…。
昴「………………ん?」
女湯の方からか、非常に聞き覚えのある声が届いた。
昴「(……どうか何も起きてませんように…)」
また真帆あたりにいじられてるな…と思いながら風呂を後にする。