小説

□異変〜神霊廟〜
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霊夢と空を飛ぶ。目指すは冥界、そのためには「幽冥結界」のある場所に行くらしい。高度を上げて飛んでいく。

と、向こうから黒い物体が近づいてきた。魔理沙だ。

魔理沙「やっと追い付いたぜ…」

霊夢「どうしたの?」

魔理沙「変な霊がうようよしてるだろ?冥界に行こうかと思ったらお前たちが飛んでいくのがみえたからな。」

「変な霊って…」

一応神霊なのだが…

魔理沙「変な霊は変な霊だろ?」

霊夢「まあね。だから幽々子に聞くのが早いと思うし。」



幽冥結界を抜けた。目の前には恐ろしい数の階段。多いってレベルじゃない。
っていうか、
「飛んで越えれる結界ってどうなんだ…」

抜けた、と言ったが実際にはまたぐようにすれば越えれてしまう結界だった。

霊夢「別にいいんじゃない?」

魔理沙「宴会もしょっちゅうあるしな。」

「そりゃ結界として機能してない訳じゃないだろうがな。」


階段を昇っていく、正確には階段の上を飛んでいく。時々妖精が出てきて弾幕を打ってくるが霊夢、魔理沙、俺が打ち返して対処する。

魔理沙「そういえば前に異変が起きたときは妖夢が切りかかってきたな。」

霊夢「『あなたたちの春を全て渡して貰います!』ってね。」

「ここで異変が起きたのか?」

霊夢「異変そのものは幻想郷全体でおこったけど。たしか…春なのに雪が降ってたのよね。」

春なのに雪が降る?

「どういうことだ?」

魔理沙「えーっと、たしか幽々子が幻想郷全体の『春度』を奪ったんだよな。」

霊夢「それで西行妖を咲かせようとしたのよね。」

「西行妖って何だ?」

霊夢「簡単にいうと物凄く大きい妖怪桜ね。なんか封印が掛けられているらしいわ。」

魔理沙「お!あれがそうだぜ。」

結構遠くにだが、一際大きな木が見える。というか大きすぎだろ…



妖精が出てきて弾幕を撒き、それを避けて打ち返す。ひたすら繰り返し、上を目指す。


それからしばらくして、ようやく階段が終わる。少し離れた所に白玉楼が見えた。

霊夢「やっとついたわね。」

「以外と疲れなかったな。」

魔理沙「まあ飛んでたからな。じゃ、幽々子を探すぜ。」

白玉楼に向かう。
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