長編

□9■第[夜■
1ページ/7ページ








再度船から足が離れたのは、
紅い紅い雪が肩に降った時だった。










■第[夜■
「count down」













「エ、エクソシスト様!」

『行って!!』


まだ居たのか。
今は他人を気にしていられる程の余裕はない。

隣のマストへ移り、未だ柱にしがみついてる船員から距離を取った。







足場が悪すぎる。


ただでさえレベル3を相手した事なんて未だない。

ソレなのに2体も向かってくるとは。



両サイドから振り下ろされる日本刀と薙刀を、
右手に握りしめた刃で払い除けながら
不安定な足場を一瞥した。








.

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ