長編

□7.5■第Y夜■
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「大丈夫ぅー?」




■第Y夜■
逃走の裏側









「…なん、とか」


燃え盛る炎を消せば現れた黒豹。
全身に火傷を負っているらしく、動くのが辛そうだ。

本調子ではないと千年公が呟いていたのを思い出し、
様子を見にきたのだが正解だった。











閑静な公園は先程の戦いのせいで地面が割れ、
噴水も欠けてしまったらしく水があらぬ方向へ噴射していた。

公園の中央付近で燃え盛る炎の中には
よく知った姿が見えたので少々焦った。


我が家でいつも相手をしてくれるルル=ベルだったから。









「逃げられてしまった。主に合わせる顔がない…」

酷く落ち込んでいるのだろう、
小さな声で呟き頭を垂れている。






「千年公も心配していたよ」

ハート形のブロックチェック柄の扉を地面から生やし、
扉を開けて彼女に入るよう促した。












「それに、あの子はもう少しだけ泳がせるってさぁ」

「そうですか。。。」



もう少しだけ。
遊ばせてあげる。

早く帰って手当しよ、そう言って閉じた扉は消え失せ、
辺りにはまた静寂が戻った。













サキから受けた連絡により戦場の調査と、
クラウド部隊の団服を回収しに派遣された人材が到着する少し前の出来事だった。







To be continued

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