長編

□6■第W夜■
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ユウ達ティアドール部隊と別れ、
単身列車と船を乗り継ぎ、アメリカ大陸に上陸した。





■第W夜■
剥がれ落ちた日常










一人でここまで遠出するのは初めてだ。

少々方向音痴の気があるので、
リーバー班長にこっそり頼んだ道順がびっしりと書かれている紙だけが頼りだった。



ラビの様に記憶力が良ければこんなもの持ち歩かなくとも
スイスイと行動できるんだろうが、
幾分乗り換えが多いこの旅なので、
何度も方向や乗る列車などを確認していると
思いのほか時間がかかってしまった。









そろそろ頃合いも良いか、とリーバー班長から受け取ったゴーレムで、
クラウド部隊の弟子達と連絡を取る。


目の前をパタパタと飛ぶソレに目をやりながら聞こえてくるティナとソルの声。
現在アメリカ北西部を南下中、との事だ。



次の駅で乗り換えれば合流できるだろう。


つい先日別れた筈なのに、もう何か月も会っていない感覚がする。
早く合流したい、そう告げて回線を切った。







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