槻木学園日記

□秋祭り
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わいわいがやがや…

兄さんに連れて来られてお祭り会場に着いたは良いが、正直に言うとつまらない。

やはり予想は的中、みた感じ去年と同じような場所に同じ屋台がたてられてある。

自分がこんなんなのに対して兄さんは…

「よし!上手く落ちたな!」

さっきから射的やら数字合わせやらで遊んでいた。

おかげで会場に来て早々景品で手がふさがっているのである。

「兄さん、これ以上邪魔な物増やさないでよ」

「え〜、良いじゃんかよ♪」

♪じゃねぇよ、こちとら荷物持ちになるのは嫌なんだ、頼むからこれ以上射的とかで物を落とすのは止めてくれ。

そんな意味を込めてタクマ兄さんを睨み付けてやると…

「分かったから!そんな目でみるな!」

よし、なんとかこれ以上の被害は増えないで済んだ。

「そうだ!トキト、腹減って無いか?」

そういえば、祭りに来る前に何も食べて無かった。

「ん〜、一応食べる」

「じゃあ、焼きそばで良いな?」

焼きそばと言うとあの海での嫌な思い出が蘇ってくる。

「いや、たこ焼きで」

あれ以来焼きそばが少しトラウマになってしまったので少し食べたくない。

「珍しいな、トキトが自分の意見を言うなんて」

おい、兄さん、どういう意味だ。
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