槻木学園日記
□少し違う日常
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「何だ?その顔は?またつまらない一日が始まったってか?」
そう、その通り、人生なんて毎日同じことの繰り返しではないか。
そんな繰り返しをつまらないと思わないで何と思えばいいと言うのだ。
「だって今日も勉強して適当に話して家に帰って寝るだけだろ?」
「ハハッ、やっぱりそう答えると思った」
「どういうことだよそれ」
そんなどうでもいいことを話しながら学校へ続く道を歩いていると。
「オーイ、トキトー!それとリュウトー!」
ふと遠くから聞こえたハツラツとした声の方向を向いた。
そこに居たのは明らかに男物の服に身を包んだ小さい兎の少女ミハルと気品あふれる雰囲気を漂わせる虎の少女アスカがいた。
「今日も二人仲良く登校ですか、微笑ましいですね」
「お互い様だけどな」
そんなことを話しながら四人で学校の方向へ歩いていった。