槻木学園日記

□秋祭り
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どんちゃん♪どんちゃん♪と愉快な音がそこからは聞こえてきた。
今日は年に一度、花見町で行われる大きなイベント『花見町秋祭りin2011』が行われていた。
しかし、僕こと鹿島十輝斗はというと…

「祭りかぁ…別に興味無いし、いいや」

いつも通り祭りとは無縁の生活を送っているつもりだった。しかし…

「トキトー!こんな日位外に出たらどうだー!」

と、兄さん、タクトの声が聞こえてきた。
って、その言い方じゃまるで僕が引きこもり見たいじゃないか。

「僕は別にいいよ、だってただ屋台が並んでるだけでしょ?」

祭りなんて大抵そんなものだ。
毎年同じ出店が毎年同じ場所に出て毎年同じ物を出している。
変わる物なんてくじ引きの景品位だ。

「あのなぁ、他にも何かあるかもしれないだろ?良いから行ってみようぜ♪」

いきなり僕の手を掴んで引っ張って行く。
兄さん、なんでそんなに祭りに行きたいんだ?

「わ…分かったよ、行くから引っ張らないで!」

と、半端強引に祭りに行く事になってしまった。
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