ガンダムSEED・D
□哀愁
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大戦後キラは姿を現さなかった。もともと表舞台にでるタイプではないが、ラクスと共に行動するのではないかと思っていたが、全くそんな様子は見られなかった。
シンはその事が妙にひっかかった。
ある日、シンはプラントからカガリとの協議のためオーブヘ来てい たラクスに出会った。それを見たシンは躊躇いながらも近づき、
「ラクス様!」
ラクスに呼びかけた。もちろんラクスを守るようについて回る警備員に掴まれそうになったが、ラクスがそれを制止した。
「久しぶりですね。シン・アスカ。何かありましたか?」
シン向けられる優しい微笑に少しホッとし話しかけた。
「あの・・・。」
シンの中で聞きたい言葉が出てこず、困惑しているとラクスが首を傾げて聞いてくる。
「はい?」
「あの、キラさんの事なんですけれども・・・。」
ようやく言葉にして息をつきかけたところ、ラクスの方が表情を強張らせたのが見て取れた。