少年陰陽師

□終焉の言霊
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ハラハラと桜の花びらが舞い落ちる。

見るものを惹き付けてやまないほどに。

美しく儚く、そして哀しい程に綺麗だった。

その、桜並木の中に老木といってもいい程の樹齢であろう桜の木があった。

そして、その木の下にはいつ来たのかもわからないが、一人の少女が佇んでいた。

巫女の衣装に身を包み、その容姿は、人ならざるものを思わせた。

透けるほどに白い肌に切りそろえられた黒髪。そして、唇は赤い紅が引かれていた。

人形の様に整った容姿をもっているその少女は目を開く事なく、その場に佇んでいる。

静かに、微動だにせず。

ただ、ひたすらに-------
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