少年陰陽師

□光ありて
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俺は子供は嫌いだ。

俺の姿を少し見ただけで、熱が出るまで泣き続ける。

だから、子供は嫌いだ。  

互いに近づかなければ、泣かれることもなく、俺もわずらわしい思いをしなくても済む。

そう思っているのに、彼の主は知ってか知らずか、子供が生まれるたびに俺を呼び出し、俺にその嬰児を差し出す。

そのたびにひときわ大きな泣き声が響きわたるのだ。

吉昌の末の子供が生まれた時もそうだった。

生後間もない赤子を抱き清明は俺を呼んだ。

そうして、俺が現れたと同時に赤子を俺に押し付け、
「かわいいじゃろ?」
とこえを掛けてきた。きわめて嬉しそうな清明に比べ、俺はこの赤子がいつ泣き出すかとハラハラしながら赤子を抱いていた。
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