PandoraHearts

□二人の交差する思い
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鏡の前にアリスはいた。

そして、問いかける。

オズが呼んでいるのは、私か?それともお前か?




アリスはベザリウス家の一部屋で大きな古いが美しい装飾をされている鏡を見つけた。

鏡に映るのは自分の姿そのもの。

どこも変わらないもの。でも突如何かが違うと感じた時、

「アリス、アリス?ご飯だって。アリスの好きなお肉がたっくさんあるってさ。アリス?どこにいるの?」

はっと入ってきた扉の方に向きかえり、走り出す。

「オズ、私はここだ!肉がたくさんだと!。早くいくぞ。」

部屋から出てきたアリスに目を丸くするも、いつもの笑顔でアリスに答える。

「アリス、そんなところにいたの?焼き立てでアツアツだからきっとおいしいよ。」

アリスはそれを聞いて

「肉ーーーーーー!!!!」

と言って走り出した。それを追いかけるようにオズが走っていく。




足音だけがその部屋に響いていく。






その子をアリスと呼ばないで・・・・。

今はまだ小さな囁きはオズには聞こえることなく・・・・。
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