PandoraHearts

□モノクロの世界
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ブレイクは俺に言った
『オズくん、君こそが、君だけがアヴィスを掌握できる力を持っているんだヨ』
俺にそんな力があるのか?
本当に?
俺は何かを忘れている。何か・・・いや忘れさせられた、もともとなかった事にさせられた・・・のか?
何故?
(私が、アリスがそれを望んだから)
「えっ?」
一人ベザリウス家の自室で考えこんでいたオズに何かが話しかけてきた。
「君は・・・・アヴィスの意思?」
(人は皆そういうわ。でも、貴方と行動を共にするあの子と一緒。私もアリスなの。)
「そのもう一人のアリスがどうして俺に話しかけてきたんだい?そして、君は俺に何かをしたの?」
オズは普通を装って話しかける。
(アヴィスは時間の狂った世界、そして、私は時間を操ることができる。でも、時間を操り過去を変えれても、書き換えられた後の起こりえる事柄はわからないけど。
私は100年前のサブリエの悲劇の日、貴方は断罪の鎖と沈黙の鎌を振るった。バスカビィルの恐慌によりあらゆる血が流れ、貴方はその原因たるグレン・バスカビィルと対峙しようとしたわ。でも、その前にジャックが彼を止めていた。)
白アリスから語られるサブリエの悲劇
その中にアリスは俺もいたのだという。
しかも、鎌と鎖を操って。
黒ウサギのアリスみたいに。
(ジャックは殺したくないと願いながらも剣をとりグレンを刺した。だけど、グレンは言ったわ。諦めないと。100の時を巡り再び目覚めると。私はあらゆるものが流れていく中、貴方を未来へ送ることにしたの。悲劇を食い止めるために。だけど、サイ・ベザリウスに生まれた直後貴方の存在がばれた。)
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