ガンダムSEED・D
□至高と言っても
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「キラ、キラは車は乗らないのか?」
モルゲンレーテでシステムコントロールの手伝いにキラが来ていた。キラのプラミング能力は高く技術者達でさえも手を焼くプログラムを難なくやってのけるので、キラにその助けを求める者も多い。また、キラも気前よく引き受けてしまうのだ。
「だって僕、免許持ってないし。」
「お前の腕なら1日もかからずとれるだろ。」
「そうかもしれないけど、車に乗ることないし。」
こいつらしいとは思うものの、ラクスとともに行動するのなら車ぐらいは持っていた方が安全だ。
まぁ、オーブにいてはそんな危険を及ぼす事なんてないだろうが。
フリーダムはオーブの守り神的存在で、それを乗りこなすキラは救世主みたいなものだ。
「そうは言ってもな・・・。」
安全を考えて・・と言おうとしたが言葉が続かなかった。
「フリーダムがあるし。」
「はっ!?」
「ほら、ラクスを行政府まで送るのには車は安全かもしれないけれど、フリーダムならもっと安全でしょ。」
「いや、ちょっとまて、キラ。」
「それに、フリーダムなら領海の制限を受けないし、早いし。」
「確かにフリーダムは機動性に優れているし早いかもしれないが、モビルスーツを車代わりにするのは・・・・。」
良くないと言いたかった。が、
「2人ぐらいなら何とか乗れるし、それに行政府はモビルスーツを置けるぐらいの十分な広さがあるし、フリーダムなら燃料補給もいらないから便利でしょう?」
「いや、そういう問題じゃ・・・・。」
そういってキラはふとパソコンから顔を上げた。
「あっ、ラクスだ。行政府に行くのかな。」
そういい立ち上がった。
「キラ、まさか・・・・・(汗)」
もちろんフリーダムを起動させ行政府に向かったのは言うまでもない。
そんな事をたびたびしでかすキラを止めるアスランの姿がモルゲンレーテではよく見られたとか。
アスランの苦労は数知れない。
END