ガンダムSEED・D
□哀愁
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終戦後、シンはしばらくの休暇がおり、今まで避けていたオーブに滞在していた。
オーブにはまだ遺恨があるにもかかわらず、滞在を決めたのは、あの日、アスランやルナマリヤ達とともに訪れた慰霊碑の前でのキラとの出会いがきっかけとなった。
あの日、出会ってから迷いに迷って、キラに会いに行った。
そこで始めてキラという存在を気に留めるようになった。
しかし、キラという存在がフリーダムのパイロットかと再三疑いたくなるような穏やかな人で、戦闘時にみせるような鬼神のような気迫など微塵も感じられなかった。
むしろ繊細で細身の身体は簡単に壊れてしまうのではないかと思える程で、儚いイメージがおもてだっていた。
いや、イメージなどではなかったのだという事をシンは知ることになる。