ガンダムSEED・D

□共にありたいと願う心
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自分敵対していた相手と任務にあたるようになって、キラの優しさや思いやりを目の当たりにした。

プラントに停泊することになったとき、偶然にもラクスと出会った。
俺としては話す事など何もなかったが、ラクスは俺に話かけてきた。
『どうですか?キラと任務にあたってみて。』
『キラさ…隊長はすごいですよ。戦闘にでれば百戦錬磨ですし、プログラミングも完璧で非の打ち所もないぐらいです。でも、時々抜けたことするんですよね、あの人。』
言ってしまってあっと思ったが、でてしまったものはしょうがない。
そんなシンに優しげな表情で見つめながら、
『変わられましたね。キラがあなたの乗る艦に行くっといって戸惑いましたが…。』
えっとシンは目を見開く。
『議長の任命では?』
『隊長職は確かに任命しましたのよ。でも、あの戦艦に乗るときめたのはキラですわ。あなたのことが気がかりだったようですわね。でも、あなたからの話からすると心配はいらないようですわね。』
『どうして隊長は俺なんかを?俺は一度あの人を討ったのに…それなのにそんな俺のこと心配して…』
ラクスは悲しげな表情を浮かべ、
『キラにもそんな時があったんですわ。わたくしにはキラのそんな心情はわかりません。でも、同じ経験をした者ならその苦しみが理解できるはずです。だからでしょうか?』
『キラさんは俺達のために…』
見つめてくるシンに微笑むと
『さぁ、そこまではわたくしにもわかりませんわ。』
『あら、もうこんな時間。長居をしてしまったようですわね。それでは失礼しますわ。
シン、キラを頼みます。』
そう言いラクスは数人のボディーガードをつれ、立ち去っていった。
『俺達のため…』
シンはだだその言葉だけが胸に酷く残った。
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