FSS

□想いの果て
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伝えたい言葉があった。

ただ、それだけなのに、伝える事ができず、残酷にも運命の時が近づいていた。

戦火の中、お互いの気持ちすれ違ったまま遠く離れてしまった。



気が遠くなる程。


僕には人が持つ一般の感情がない。喜怒哀楽というものだ。
だから、一般の感情は積み上げられた経験の中から、その感情だけを汲み上げて表しているに過ぎなかった。



ラキシス。

彼女は人工生命体でありながら、表情がころころ変わって、まるで光をまき散らす様に笑うから、それが可愛いと思った。

同じようにアトロポス、クローソもファティマとしては感情が豊かっだったが、ラキシスとはまた違っていた。

どちらかと言えば、ファティマであろうとしている傾向がある事に気が付いた。

マインドコントロールされなかった彼女たちにとって人と同じ感情があるのは辛いことこの上なかっただろう。

なのに、ラキシスは笑って入られたのだろうか?
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