ガンダムSEED・D

□共にありたいと願う心
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「シン、君はもしかしたらもう一人の僕かもしれない。大切なものを守るために、戦う力を必死で掴もうとした、もう一人の僕。でも、どれだけ力を欲しても守れないものもあったけど。」
悲しみがにじんだ表情が浮かぶ。
「経緯は違うかもしれない。でも、力を限りなく求めたのは、僕も君も一緒だよ。」
打ちたくないといいながら僕は多くの兵士をてにかけた。アスランがいるのに、コウディネータの仲間がいるのに、撃った。
敵なのだからしょうがないと自分で決めつけ戦い続けた。
だけども、そこから生まれるのは憎しみでしかなかった。
「シンはどうして僕の手をとってくれたの?僕をひどく憎んでいたはずなのに。」
俺がキラさんの手をとった理由。
憎むべき相手なのにキラの手をとったのは、
「貴方といることで、本当の平和へ辿りつくと感じたから・・・キラさんが平和の為に戦い続けると誓ったから。俺はキラさんの傍にいようと思いました。俺は、貴方を守ります。」
だけど、
「ステラを撃ったのは許せなかった。ステラは戦わせられている存在でしかなかった。あんなに死ぬのを怖がっていたのに・・・。」
「君はあのガンダムのパイロットを知ってたんだね。」
キラはコックピットを狙わない戦いをしていた。だからこそなんの事を言っているのかキラには理解できた。
「そう・・・ごめんねとはいえない。僕が討ったのは事実だから。僕も止めたかった。だけど、あの状況で止めることができるのはコックピットを狙うことしかできなかったんだ。」
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