なにもかも越えて、ギャモンがすき。2
□[ヒステリック!]
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「バカじゃないの。」
頑張って冷静さを保ちながら言うも、真っ赤な私の顔。
はっとしたギャモンも、なんで俺はあんなことしたんだ、と言わんばかりの顔で真っ赤になって向かいの席に大人しく座った
第51話[ヒステリック!]
やっと地に足がつき、ホッとする
結局あれから約30分くらい、放置された。
いや、辛いのなんのって。
「綺麗、大丈夫だった?」
華麗と乗っていた友は私より先に降りていて、降りてきた私に駆け寄ってきて、そう聞いた
「う、うん。」
まだ顔赤いから、俯いて答えた
観覧車の中の事を思い出し、私ってば何やってんだろう、と思う。
あの後、結局恐怖に耐えられなくてギャモンの手を握っちゃったとかっ!
なに甘えてんの私!
「お姉ちゃん大丈夫だった?いきなり止まるなんてビックリだよね」
キャッキャッと楽しそうに笑う華麗に少し、恨みがたまる
「あっれー。綺麗」
「?」
キャッキャッする華麗を無視して、というか押し退けて友は私の顔を見た
「綺麗、顔真っ赤。何何ー?もしかしてガリレオとキスとかしちゃったりとかしてたりしてー」
綺麗ってばエッチー、なんてニヤニヤしている友にボッと顔が赤くなる
あー!もう!
ボフッと友に抱きつく。
ギリギリ顔が隠れるからそれで顔を隠す
「違うから」
そう言うと友はなーんだ、とつまらなそうな声を出して背中をポンポンしてくれた。
お前はお母さんか
そんな私と友を見てギャモンはまだ顔を真っ赤にしていて、自分の事で精一杯だったらしい。
でも1人、ヒステリックな声をあげた奴がいた。
「離れて!」
それはやっぱり華麗だった。
fin。
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