なにもかも越えて、ギャモンがすき。2

□[2回目の観覧車]
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「お前と綺麗が一緒に乗ったら、綺麗の連れで来た私がおかしい立場になるじゃん」




なんて、友は言って




「お前は私と一緒」




そう言って私から華麗を引き剥がし、観覧車に乗った






第49話[2回目の観覧車]






「…大丈夫か?」




さっきも同じセリフ聞いた、しかも同じ人から。




「大丈夫に決まってんじゃん」




ギャモンと2人っきりなのも、2人っきりで話すのも慣れた、今じゃ平気だ




「でもさっきから変だぞ」


「どこも変じゃないし」


「…。」


「…友も気づかなかったのに」




ハーとため息をついてギャモンを見る




「ギャモンって何なの?やっぱり私の事観察しすぎじゃない?」


「だっ!だから!違ぇって!」




顔を真っ赤にして立ち上がるギャモン

ってちょっ!




「ちょっ!ちょっと!動かないで!座って!」




ギャモンが動いたことでグラグラと揺れるゴンドラ

かなりビビる
いや、マジで、動かないで



はぁ?そう言いたそうなギャモン




「いいから座れ」




そういうとおとなしく座ったギャモンにほっとする




「…もしかして、お前…」


「うっさい」




バレたのがギャモンなんて悲しすぎる




「高ぇ所、嫌いなのかよ」


「…そーだよ」


「じゃあなんで観覧車に乗ったんだよ」




こんなの高所恐怖症の奴が来る所じゃねぇだろ、なんて言うギャモン。その通りだよ




「だから言ってんじゃん」




生きるためだって、そう言うとギャモンはムッとした顔になって




「なら、俺がお前をやしなってやる」




だからムリして学園長と約束すんな

なんて言うギャモン



…ってか、それって……




「っ!」




かぁあぁっとこれまでにないくらい真っ赤なる私の顔、




心拍上がるわっ!




fin。



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