なにもかも越えて、ギャモンがすき。2

□[尖ってた時期もありました。]
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「やっぱり最後はあれだよね」




そう言う華麗、え?マジか






第48話[尖ってた時期もありました。]






「観覧車なんていつぶりだろ」


「…。」




私の目の前で外の景色を楽しむ友




「どうしたの?綺麗」


「別に」


「そう。」


「…。」


「そーいやさ」


「ん?」


「初めて会った時もそうやってどこ見てんのか分かんない顔してたよね」


「そうだっけ?」


「そうだよ」




楽しそうな、懐かしそうな顔をする友に思い出した。




「あぁ、私が女なの?男なの?って聞いた時ね」


「そうそう」


「あん時はすっごい怒られたなー」


「そうだっけ?」


「そうだよ、かなり怒られた」


「そっか、そん時は私も慌ててたし」


「慌ててたんだ」


「いやー、色々あって」




ハハハと笑う友




「そーいや、昔の友ってすっごいツンツンして尖ってたよね」


「昔は私もそーゆー時期があったのよー」


「へぇー」




そうか、友にもそんな時期があったのか


そんな会話をしているうちに観覧車は一周していて、


や、やっと終わったー!


観覧車から降りて地面を踏むとホッとする


よし、帰ろう。


そう、意気込むも




「もう一回乗ろう!」




なんて、華麗が再び悪魔のような言葉を吐いた


もう一回乗る!?




「今度は、お姉ちゃんと一緒に乗る」




なんて、私の腕に引っ付いて嬉しそうに笑う華麗、
マジでミンチにしてやろうか。

超、殴りてぇ。



とりあえず、もう一回、乗ることは決定らしい。


マジで助けて。







Fin。



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