なにもかも越えて、ギャモンがすき。2

□[さてはて、当日]
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「あ、おはよー!お姉ちゃん」


「おはよう、華麗」




にっこり、にっこり笑顔を作って笑う。




「お姉ちゃんの連れてきた人は?」


「ん?あぁ、こいつ」




私の後ろからひょっこり顔を出した友、なんでわざわざ私の後ろに隠れた?






第44話[さてはて、当日]






「えぇー!」




友を見て不満の声をあげたのは華麗で、ソイツ有りー?と言っている




「アリっしょ。一応。」




わざわざ男の子の格好させてきたんだしー。と言うと華麗は渋々分かったと言った。



じゃあ行こう、と華麗が私の腕にひっつき歩く。

出来れば離れたいが、それは叶わないようだ。




「ねぇ、君ってさ」


「ん?」


「女なの?男なの?」


「さぁね。」




後ろでそんな2人の会話が聞こえた気がした。



楽しそうに笑う華麗に背筋が凍る

ガチで逃げたい。


まぁ、そんな願いは叶わないが




「ねぇ、華麗」


「何?お姉ちゃん」


「華麗はルークと腕を組むべきなんじゃない?」


「えー。私はお姉ちゃんと組んでいたい。」




私は、今すぐ離れたい。
あそこのお店行こー、と私の腕を引っ張って行く


あぁ、もう、誰か助けてー。


なんて無駄な事を心の中で叫んだ




「ねぇ、華麗。僕と手、繋ごうよ」


「綺麗は私と繋ごー」




渋々いいと言った希。

た、助かったー




「綺麗、ほい、手ー」


「…ヤダ」


「何で?」


「んな、キショイこと出来るか」


「大丈夫だよー。今は男の格好してるしー」




そう言う友の手を渋々握ってやった



あーあ、早く、今日が終わらないかなー。

われ、私、今、ダメ人間みたいなこと思った?



ま、いっか。





fin。


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